有名病院 この診療科のイチ押し治療

【眼の羊膜移植】けいゆう病院・眼科(神奈川県横浜市)

けいゆう病院・眼科の川村真理部長(提供写真)

■48例中、合併症はゼロ

 移植は局所麻酔で行われ、所要時間は10~20分の場合もあれば、1~2時間かかる場合もある。日帰りでできるが、翌日の検査があるので、遠方患者であれば1泊2日になる。

 川村部長は、羊膜移植の有効性を「魔法の布みたいですごくいい」と表現する。症例データが残る03年からの48例中で、再発したのは翼状片の1例だけ。拒絶反応が非常に起こりにくいので、何らかの合併症が起きた経験は一度もないという。

「翼状片は、再発を繰り返すうちに癒着して、眼球が動かなくなる人もいます。また、いろいろな原因でまぶたと眼球がくっついてしまう瞼球癒着という病態では治療をあきらめている人も多い。羊膜移植という選択肢があることを、もっと多くの患者さんに知ってもらいたいと思います」

■データ

3 / 4 ページ