病院は本日も大騒ぎ

専門看護師資格があっても仲間からは尊敬されないワケは?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 血圧が20ぐらい上がると担当医に連絡し、透析をストップ。降圧剤を飲んでもらいます。少し様子を見てから再開しますが、血圧が下がらない患者さんは入院してもらいました。

 人工透析を担当している看護師たちとの間で、「透析療法指導看護師」(DLN)という資格について話し合ったことがあります。

 資格要件は看護師の実務経験5年、それに透析経験3年、学術集会(研究会)の出席などの証明書があれば認証されるという話でした。

 普段の看護師業務はハードで、体力も消耗しています。せめて休日は緊張感から解放されて、自宅でのんびりしたい。学術集会などに参加している余裕がありません。私が関係する看護師で、その資格を取った人はいませんし、取ったとしても「時間と暇があるのね」とやっかまれるだけで尊敬されませんでした。

 最近は看護師もお医者さん並みに専門資格が問われますが、「専門」を名乗るにふさわしい勉強をし、高度な知識を本当に身につけている人はごくわずか。現場で忙しく働く私から見れば、頭デッカチの“プライド人間”をつくるだけで、専門看護師資格なんて大したメリットもありません。

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