病気に潜む「脳の異常」

うつ病は「マインドフルネス」で負の堂々巡りをストップ

 また、米国ハーバード大学の研究によると、8週間のマインドフルネス認知療法を施し、その後も追跡研究を行ったところ、不安やイライラのもとになる扁桃体が縮小したとの報告もある。

「瞑想に、うつ病を治す力があるのは事実です。何十年も瞑想を続けている瞑想の達人の脳波研究では、高振幅脳波が現れたり、MRI検査では、脳の前頭皮質等の体積の増大を確認した研究があります。脳そのものの構造を簡単に変化させるのは難しいけれど、機能を変えることは可能なんです」

「考え方のクセ」さえ変えれば、脳は自分の力で作り変えられるのだ。

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