ダイエットを科学する

食べていないのに…“太りやすい人”が持つ3つの肥満遺伝子

自分に合ったダイエット法で無理なく痩せたい(C)日刊ゲンダイ

 2つ目が下半身が太りやすい「アンカップリングプロテイン遺伝子」(UCP-1)。日本人の4分の1に見られる。基礎代謝が一般より100キロカロリー低く、脂肪代謝が苦手。下半身に皮下脂肪が蓄積されやすい。

「この遺伝子を持つ人は、肉や揚げ物など脂肪分の多いものを好む。そのため低脂質ダイエットが効果的。特に筋力トレーニングやストレッチなどの運動が効果的です。がんにもなりやすい」

 3番目は「β2アドレナリン受容体遺伝子」。日本人の約20%弱がこのタイプだ。

「このタイプは逆に基礎代謝が200キロカロリー高い。ほっそりしていて太りにくいが、筋肉もつきにくいため、一度太りだすととめどなく太ってしまう」

 こうした人は高タンパク質ダイエットが効率的で、負荷をかける重量挙げなどの筋トレが最適だ。

 肥満は遺伝子が3割前後も影響する。遺伝子をチェックし、それに見合ったダイエットをすれば効率的にやせられるはずだ。

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