「男の悩み」に効く漢方

男性の更年期障害はホルモン充填と「カンカ」で回避

カンカの花(左)と和田秀樹氏
カンカの花(左)と和田秀樹氏(C)日刊ゲンダイ

 更年期と聞いて自覚のない方も多いと思うが、まずは「男性更年期テスト」(表)を見ていただきたい。このチェックを作ってくれた、アンチエイジングドクターの和田秀樹氏に聞いた。

「更年期は性ホルモンが減少する時期で、脳の前頭葉の機能も衰えます。ただ、女性は男性ホルモンが増えて行動的になり、セカンドライフを楽しんでいる方が多いのですが、男性は逆に男性ホルモンの減少で意欲全般がなくなり、うつに陥りやすい。記憶力、集中力も下がり、仕事の効率も落ちます。感情面ではガンコになるし、怒りっぽくなり、しかも怒り出したら止まらない。それでリストラ対象なんて事態を避けるためにも、対策を考えるべきです」

 和田氏がすすめるのは、注射によるホルモン充填療法とカンカ(砂漠人参)という漢方だ。ただしホルモン充填療法は、女性の3~5割、男性の2割が利用するほど海外では一般的だが、注射に抵抗がある日本人にはなかなか受け入れられない。

 そこで漢方の出番となる。

「カンカは、タクラマカン砂漠の南、長寿で有名なホータン地域が原産です。更年期障害改善、男性ホルモン様作用、抗疲労作用、抗酸化作用があるといわれています。飲み始めてすぐに『なんだか良くなった』という方も多い。この“効いた感じ”というのがメンタル的にもいいんです。高麗人参、紅景天などを合わせたオリジナルサプリも監修しています」

 男性ホルモンは脳内で増やすこともできる。

「恋人がいてセックスしていれば増えますし、アイドルとの疑似恋愛でも増やすことができます。また、毎日の食事でタンパク質を多くとることも大切ですね」

 男性ホルモン値(LOH)は泌尿器科などで調べることも可能だ。費用は2000~3000円程度。一度検査してみてはどうか。