知らなきゃ損!

肝臓の細胞破壊 世界でウイルス性肝炎による死亡が増加中

「ウイルス性肝炎」による年間死亡者数は、世界的に見るとAIDSやマラリアと同じくらい多いという。

 ウイルス性肝炎は、肝炎ウイルスに感染して肝臓の細胞が壊れていく病気。肝硬変や肝がんといった重大病につながり、世界的にも死亡の大きな原因になっている。

 主な肝炎ウイルスはA型、B型、C型、D型、E型の5種類で、A型とE型は主に食べ物を介して感染し、B型、C型、D型は主に血液を介して感染する。日本では、B型とC型の患者(感染者)が合計300万人を超えている。

 米国・ワシントン大学の研究チームが「世界疾病負担研究」のデータを基に、1990~2013年におけるA型、B型、C型、E型による急性ウイルス性肝炎の罹患率と死亡率、B型とC型によるウイルス性肝炎に起因した肝硬変、肝がんの罹患率と死亡率を算出。世界のウイルス性肝炎による死亡数は、90年の89万人から13年は145万人に増加していた。

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