当事者たちが明かす「医療のウラ側」

アンダーヘアを処理することが清潔とは限らない

欧米ではアンダーヘアの処理はある意味常識(写真はイメージ)
欧米ではアンダーヘアの処理はある意味常識(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

「日本人はなぜアンダーヘアの処理をしないの?」――。あるバラエティー番組で外国人のパネリストからこんな質問が飛び出し、一緒にテレビを見ていた妻が驚いていました。

 しかし、欧米ではアンダーヘアの処理はある意味常識です。米国在住の18~65歳の女性3316人を対象にしたネット調査では、2778人(83.8%)が処理を行い、まったく処理をしたことがない人は538人(16.2%)だったという。処理をしたのは恥骨上部が73.9%、膣周辺が75.1%で、すべて処理した人は62.1%でした。

 この調査で面白いのは、なぜ処理したかを問うた回答です。「衛生上の理由」(59%)、「日常的な手入れの一環」(45.5%)に加え、「性器の魅力が増すから」(31.5%)、「パートナーが好むから」(21・1%)とセックスを意識したものが多かったこと。実際、どういう場面に備えて処理するかの回答では、セックス(55.6%)、休暇(45.7%)が多く、病院の受診(40%)を上回っていました。

 ちなみに処理に積極的なのは大学院以上の高学歴の白人だったそうです。

 日本でも日本人女性を対象にしたこの手のアンケートがいくつかありますが、アンダーヘアのお手入れ経験がある人は6割近くおられるようです。恐らくは水着になる時などに処理をされるのでしょう。

 問題は、陰毛処理にもリスクがあることです。外傷リスクがあるうえ、そこから感染症にならないとも限りません。実際、欧米の研究もそう報告し、性器伝染性軟属腫や細菌性皮膚感染症、ヘルペス、ヒトパピローマウイルスの感染リスクが増す可能性がある、との声が欧米の医師から上がっています。

 アンダーヘア処理が必ずしも清潔であるとは限らないようです。