漢方達人をめざせ!

飲み続ければ自覚していなかった悩みが改善することも

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 彼にすすめたのは、腎を補う「八味地黄丸」と、胃腸を元気にして食べたものをエネルギーに変え、余分な水分を排泄して代謝を活性化させる「防已黄耆湯」です。

 1カ月ほど飲み続けたころでしょうか。「体が少し軽くなった気がします。疲れを翌日に持ち越しにくくなりました。僕、結構、体調が悪かったんですね」と報告を受けました。

 薄毛には遺伝的な要因もありますから、1カ月では目に見えた効果はありませんでしたが、それでも男性は「抜け毛が減った。なにより、体の調子がいいので、髪の毛のこともあまり気にならなくなった」と改善を実感されているようでした。

 あれから1年近くたった今では、見違えるほどにハツラツとしています。体重の変化も一目瞭然です。

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久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。