100人規模の会社なら5人が患者 「大人のADHD」の症状とは

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「ADHDによる不注意で、能力はあるのに低い評価を受ける。対人交渉が苦手になり、うつ病を発症する人もいます。また、多動傾向はなくなるわけではないので、それに関連した衝動性からアルコール依存症や薬物依存に走る人もいます」

 社会生活に影響を及ぼすほど不注意が目立つなら、大人のADHDかもしれない。特に、同時進行で物事の処理ができない。たとえば、「会議の書類を作っている時に、上司に別の仕事の話を振られると、書類作成の途中だったことを忘れる」「複数の仕事を並行してこなせない」「仕事中に同僚に話しかけられると、何をしていいか分からずパニック状態に陥る」などがあれば、可能性は高い。

 もうひとつ、チェックすべきポイントがある。子供の頃の行動だ。前述のように子供の頃から症状があるので、不注意、多動傾向に該当する「何か」が必ずある。

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