がん治療では、体のつらさだけでなく、経済的な不安も生じます。これについても、事前に「相談希望」と記せば、がん看護外来、緩和ケア外来、ソーシャルワーカーなどにスムーズにつながります。
問診を書くのが大変だったり、書いたことをまた聞かれたりするのが面倒という方もいるかと思いますが、「より多くの情報で多角的に診察を受けられる」「必要な外来や社会資源の導入などがスムーズになる」「自身の変化を把握できる」「医療者とのコミュニケーションが増える可能性がある」などのメリットが考えられます。皆さまの声もいただきつつ、この制度が活用されるといいなと個人的には思っています。
最後にもう一点。緩和ケアというと「末期がん患者に対して行われるもの」と考えている人が多いですが、①診断時から②がん患者とご家族に対して行われる、が正解です。ですから、緩和ケアスクリーニングは、早期がんの患者さんも対象になります。
看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う