良医が警告 やめてはいけないクスリ

「スタチン」は副作用リスクより突然死を防ぐ利点が大きい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 コレステロール低下剤は、「スタチン系」(クレストール、リピトール、リバロ、メバロチンなど)が多用されている。報道では、「筋肉が溶ける横紋筋融解症、筋肉痛、手足のしびれ、こむらがえりなどの副作用や、重症化すると腎不全を起こす場合もある」と指摘されているが、いたずらに怖がる必要はないという。

「たしかに、筋肉痛や関節痛といった副作用は起こります。しかし、筋萎縮や横紋筋融解症などの重篤な副作用を起こすのは非常にまれなケースです。信頼できる医師のもとで、定期的に血液検査を受けながら服用すれば、そこまで心配しなくてもいい。副作用の初期症状として肩や膝の関節痛などを感じたら、1週間ほど休薬すれば大丈夫なことがほとんどです」(天野教授)

 実際、天野教授はコレステロール値が気になり始めた45歳ごろから15年以上もスタチンを服用しているという。

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