知らなきゃ損!

子供も大人も「ヘルパンギーナ」にご用心

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 夏に流行する子供の感染症「ヘルパンギーナ」が、首都圏で急増している。

 東京都感染症情報センターの発表によると、第28週(7月11~17日)の定点当たりの患者報告数が、神奈川県で6・14人と警報基準(6・0人)を超えた。東京も5・89人で、31保健所中16保健所で警報レベルをオーバーしている。

 ヘルパンギーナは夏風邪の一種で、「38度以上の高熱」「口内炎や口の中にできる水ぶくれ」「喉の痛み」といった症状が出る。治療は、通常の風邪と同じく、それぞれの症状に対する対症療法が中心になる。子供が感染するケースがほとんどだが、大人に感染すると子供よりも重症化するケースが多いというから注意したい。

 咳やくしゃみによる飛沫感染、手を介して口に触れることで感染する接触感染、糞便から排出されたウイルスによって口を通して感染する糞口感染によってうつる。

 予防接種はないため、都は、こまめな手洗いやうがい、マスクを装着するなどの咳エチケットによる予防策を呼び掛けている。