愉快な“病人”たち

「言葉が出ない…」 髙山善廣さんが脳梗塞体験を語る

髙山善廣さんは俳優としても活躍(C)日刊ゲンダイ

「終わりましたよ」と起こされて、手術室から出ると心配そうな関係者の顔が見えました。“大丈夫”の合図のつもりで無意識に右手を上げたら、みんなが歓声を上げたのも覚えています。倒れてからわずか2時間での手術完了。3時間以内なら後遺症は最小限に抑えられるとあって、医師からは「強運ですね」と言われました。

 今から思えば、前兆はたくさんあったんです。倒れる1カ月前の試合で急に右足がカラ足を踏んだような感覚になったり、別の時には動悸もありました。でも、すぐに治るんです。それから、妙に日差しがまぶしくて、目の奥がチリチリしていました。当時、オゾン層の破壊が話題になっていたので、そのせいだろうなんて考えていたんですが、破壊されかけていたのは自分でした(笑い)。

 入院は1週間。すぐに試合復帰できると思いましたが、右半身の麻痺はなかなかの“ツワモノ”で、結局、復帰までに約2年かかりました。その間、いろいろな方からアドバイスをもらって、体質改善から体力づくりまでじっくり取り組みました。

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