役に立つオモシロ医学論文

趣味や生きがいを持てば「健康寿命」は延びるのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その結果、趣味、生きがいを「両方持っている人」に比べて、「いずれも持っていない人」では死亡のリスクが2.08倍、日常生活動作の低下リスクが2・74倍、手段的日常生活動作の低下リスクが1.89倍、統計学的にも有意に多いことが示されました。

 趣味や生きがいは単に寿命を延ばすだけでなく、「健康寿命」まで延ばす可能性が示されたのです。

 趣味や生きがいを持っている人は、そもそも健常者が多いのかもしれませんが、これまでの研究もほぼ同様の結果を示しています。趣味や生きがいが健康面に対して、なにか良い影響を与える可能性はあるかもしれません。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。