漢方達人をめざせ!

アトピー性皮膚炎のしつこいかゆみを鎮める

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 この男性には処方しませんでしたが、たとえばお子さんなどでは体力をつける柴胡清肝湯や小建中湯を出すこともあります。

 漢方薬は「人」と長く付き合い、手を替え品を替えてその人の不調を減らし、体を一番良い方向へ持っていこうとします。一朝一夕では解決しづらいアトピー性皮膚炎においては、漢方薬が向いていると思います。

 今回でこの連載も最終回。漢方薬を上手に利用し、いつまでも元気で若々しく過ごしましょう!

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久保田佳代

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。