千代の富士は61歳で…「すい臓がん」リスクをどう抑える

早期発見と喜んでいたが…(C)日刊ゲンダイ

 黄疸のほか、目と皮膚が黄色くなったり、尿がチョコレート色になるのも症状の一種。糖尿病のようにやたら喉が渇き、一度のオシッコの量が増えるのも兆候だ。因果関係は不明だが、統計的に肥満の人がかかりやすいことも分かっている。

「体格を表す指数のBMI値が30以上の場合、男性は、すい臓がんの発症が1.4倍になることが分かっています。だから力士のような肉付きのいい人が罹患してしまうのです。予防法はカロリーの低い食事と運動で肥満を防止すること。糖尿病のリスクを抑え、たばこを控えてください。超音波検査やMRIでは発見できないので、特殊な検査薬でがんに目印をつけるPET検査をお勧めします」(米山公啓氏)

 人間ドックや通常の検診では、早期発見は不可能という。すい臓は小さな器官だが、大きな危険を秘めているのだ。

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