緊張型頭痛は、頭に鉢巻きを巻く辺りが痛む。片頭痛は、頭を縦に割った半分がズキンズキンと痛む。一方で、前述した特徴の(1)と(2)が後で説明する大後頭神経痛の典型例だ。後頭部に起こる頭痛では、命に関わる重篤な疾患のくも膜下出血も考えられるが、「大きな違いは、くも膜下出血は突然、激痛が起こり、吐き気を伴うのに対し、大後頭神経痛はジワジワと痛みがひどくなり、吐き気はありません」という。
■湿布と鎮痛剤が効果的
大後頭神経痛は、首の付け根を覆う筋群を貫通する「大後頭神経」を過剰に興奮させる刺激で生じる。原因は大きく分けて、「姿勢の悪さや体の歪みなどから大後頭神経を圧迫している」「雨が降る前などの低気圧」「ストレス」の3つだ。
低気圧と大後頭神経痛のはっきりした因果関係は明らかになっていないが、「天気予報より、私の頭痛の方が雨が降るのを正確に当てる」と話す患者がいるほど。