寝苦しい真夏の夜をスッキリ乗り切る

冷えたビールで疲れ加速? ダメージ軽減する正しい飲み方

ビールを飲む前にコップ1杯の水を(C)日刊ゲンダイ

 アルコールを「寝酒」として利用しようという場合、2番目の「睡眠」が促される催眠作用の部分だけを得ようとしているのですが、夜中に途中で目覚めたり、睡眠が浅くなる作用ももれなくついてくることになります。

 いったん寝付いたのに、夜中に目覚めてしまう原因が脱水です。睡眠中にアルコールの利尿作用によって体の水分が失われ、体内のアルコールの濃度が上がって、飲み始めたときと同じように「覚醒」に働いてしまうのです。

 アルコールを飲みつつ、夜中に目覚めて体にダメージを与えてしまうことを減らすには、脱水作用を防ぐことが大切です。アルコールを飲む前には、コップ1杯でいいので水か白湯を飲みましょう。体の水分貯留量をあらかじめ増やしておき、アルコールによる脱水でトントンにするイメージです。この方法で、夜中に目覚めることはかなり減ります。

 のどが渇いたところに冷たいビールを飲むのがうまいと思いがちですが、実際に試してみると、先に水や白湯を飲んでいる方が、アルコールの味がよく分かることが知られています。長期的にビールを楽しむ視点を持つなら、飲む前に水か白湯――を習慣にしてみてください。

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