狭心症、脳梗塞リスクも高く 夏バテに潜む低血圧を侮るな

肩こりも「低血圧」が原因かも?(C)日刊ゲンダイ

 実際、浜松医科大学心療内科を6~8月に受診し、「なんとなく体の調子が悪い」と訴えた人を調べたところ、4割が「低血圧」だったという。

「低血圧を侮ってはいけません。放っておくと不整脈や狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高くなります。最新の研究では、糖尿病の人の低血圧は死亡リスクが上がることも分かっています」

■休息とスタミナ料理だけでは治らない

 それにしてもなぜ、夏場に低血圧の症状が出る人が多いのか?

「自分では低血圧に気がついておらず、一般的に血圧が下がる夏に自覚症状が出るのでしょう。そもそも、低血圧は発見しづらい病気です。病院で血圧を測定すると、緊張感からか本来の血圧よりも20~30㎜Hg高くなることが多い。そのため高血圧は発見されても、低血圧は見逃されてしまうのです」

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