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エアコンをつけると咳が出るのはなぜだ?

 エアコンをつけると、途端にゴホゴホ……。その理由を、池袋大谷クリニック(東京都豊島区)の大谷義夫院長に聞きました。

「ひとつはエアコン内部にカビが生えていること。もうひとつは寒暖差により気道が敏感になっていることが考えられます」

 エアコン内部にカビが生えていると、空気中にまき散らされたカビを吸い込んで咳が出やすくなります。繰り返し吸い込んでいると、咳喘息から喘息に発展してしまうことも。そのため、シーズン前にエアコン内部の掃除をしておくことが大切です。

 もうひとつ、エアコンの冷たい空気を吸い込むことで、気管支が刺激されて咳き込むことがあります。

「5時間以内に気温が3度以上低下すると、咳が出やすくなるというデータがあります。7度以上下がると、花粉症のようにくしゃみや鼻水が出る人もいます。『寒暖差アレルギー』といわれる現象です」

 気温32度の日にエアコンの温度設定を25度にしていれば、咳やくしゃみが出るのも当たり前。さらに言えば、10度以上温度差があると、自律神経障害が起きやすく、いわゆる脳卒中のリスクが高くなります。

「それを防ぐには、外気温と室温の差を小さくすること。3度以内が厳しければ、せめてエアコンの設定温度を28度くらいにして、空気を冷やしすぎないようにしましょう」

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