その費用は一般的に150万~200万円程度ですから、コンパクトカーを1台買うつもりになれば、一般家庭でも出せない金額ではありません。一方、現状の補助人工心臓はマイホームを購入するのと同じ金額が必要になります。“命の値段”と考えれば高額とは言えない部分もありますが、医療費として払える人は極めて限られます。
日本で初めて人工心臓の研究を始めた渥美和彦先生(東京大学名誉教授)も、「人工心臓の最終形は価格も侵襲性もペースメーカーと同程度になることだ」とおっしゃっていました。これが実現すれば、多くの患者さんにとって福音になるのは間違いありません。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」