なお、結果に影響を与えうる、「年齢」「性別」「飲酒状況」「食事内容」などの因子で調整して解析しています。
平均で14.2年追跡調査した結果、週のサイクリング時間が0分に比べて、1~60分で13%、61~150分で17%、151~300分で20%、300分超で20%、糖尿病の発症リスクが統計学的にも有意に減少しました。
サイクリング時間が多いほど、2型糖尿病発症リスクが低い可能性が示されており、おおむね週に150分以上、つまり「1日20分ちょっとのサイクリング習慣は、糖尿病の発症を2割抑える」という結果になっています。
運動する時間がない方でも通勤に自転車を利用するなど、コストや労力の観点からも比較的容易にできることから、1日20分程度のサイクリングは糖尿病予防にお勧めできるかもしれません。
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