体にも優しい 食道アカラシア新治療「POEM」のメリット

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■効果も従来法より上

 食道アカラシアとひとくくりにしているが、実はいくつかのタイプに分かれており、それらによって「どれくらい筋層を切ればいいか」が異なる。長く切るべき患者、短くてもよい患者がいる。

 しかし、従来の外科手術では切ることができる長さは5~7センチ。POEMでは25センチの切開も可能で、長く切っても患者の負担が増えるわけではない。

「本来は25センチの切除が必要な場合も、従来法しかない時は最大7センチまでしか切れませんでした」

 すると、前述の「しないよりはまし」といった結果になりかねない。医師は患者の不満足を理解しながらも、それ以上は打つ手がなく、「治療はここまでになります」と言うしかなかった。

 今回の新治療法で、その「壁」を乗り越えられたのだから、その意義は大きい。海外でも高い評価を受けていて、外科の学会誌の中で最高ランクの「アメリカン カレッジ オブ サージャン」に昨年掲載されたという。

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