寝苦しい夜には、何度も寝返りをしながら頭の中では仕事のことをぐるぐると考えがち。ただでさえ暑さで疲れているのに、取るに足りないことで悩まされ、心も体もぐったりしてしまいます。
特に悩みがあるわけでもないのにぐるぐる考えるハメになる原因は「脳の温度」にあります。本来、眠る前には脳に向かう血管が呼吸によって冷たい空気にさらされて冷やされ、脳の温度も下がる仕組みになっています。ところが、熱帯夜で周囲の空気が暑いままだと、脳の温度も高いまま。すると、脳の活動は活発になります。
しかし、夜の脳はエネルギーを使い果たして疲労しているので、一つのことに焦点をあてて考え続ける力は残っていません。そうなると、引き起こされるのが連想です。考えは定まらずに次々と移り変わり、ネガティブな連想にはまり込んでしまうのです。
すんなりと寝付くためには、「脳の温度が下がる」ことが条件になります。脳の温度が下がりにくい熱帯夜には、意図的に脳を冷やして眠りを促しましょう。
寝苦しい真夏の夜をスッキリ乗り切る