寝苦しい真夏の夜をスッキリ乗り切る

すんなり寝付きたければ頭の上部を冷やして脳を沈静化

頭が冷えると知らないうちに眠っている…(C)日刊ゲンダイ

 脳は、周囲に筋肉や脂肪分が少なく、外気温の影響を直接受けます。そこで、脳の温度を下げるには、冷たいものを当ててダイレクトに冷やせばよいのです。

 凍らせても軟らかい保冷剤や、あらかじめ冷凍しておいた乾いたタオルを用意して、眠るときに枕の上半分に敷いてください。頭が冷えると、考え事はできずに知らないうちに眠っています。

 その際、注意すべきポイントは「耳から下の首の部分は冷やさない」ことです。首には、呼吸中枢などの生命維持機能があるので、この部位が冷えると「生命の危機状態」と判断した脳が覚醒し、目が覚めてしまいます。

 今夜は寝苦しいから耳より上の頭を冷やそう――という対応も効果的なのですが、その場限りの対応からもう一歩深め、「眠るために脳の温度を管理していく」という発想を持つことが大切です。普段から、就寝時に耳から上の頭を冷やすようにしていると、脳には「就寝時間になると勝手に温度が下がって眠くなってくる」リズムができていきます。普段から脳の温度管理を行って、昼間の脳の活性化と夜の鎮静化をコントロールしていきましょう。

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