気象予報士の医師が教える“病気予報”

【日光皮膚炎】10時から14時の野外レジャーは要注意

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 外出が少なくデスクワークの多い職業の方々は、夏休みには紫外線に要注意です。普段、あまり紫外線を浴びていないため、皮膚が紫外線に慣れていないからです。

 地上に届く紫外線は、上空のオゾン全量や日照時間などに影響されますが、それらのデータを考慮して解析した紫外線の値を「UVインデックス」といいます。気象庁によれば、UVインデックス(推定値)は東京では7~8月がピークとなります。

 そして、注意すべき時間帯は、10~14時です。

 紫外線が縦横無尽に降り注ぐアウトドアのレジャーでうっかり日焼け止めを塗り忘れたら、日光皮膚炎(紫外線皮膚炎)になってしまうので大変です。

 日光皮膚炎は、皮膚がヒリヒリと赤くなるものから、水膨れになってしまうもの、さらには、気持ちが悪くなったり、体がだるいなどの全身症状に至る重症のものまであります。紫外線を浴び過ぎると、皮膚がんや白内障の原因にもなります。

 みなさんも、「たかが日焼け」と思わずに、紫外線が一年で最も強いこの時季は十分な日焼け対策を心掛けましょう。