有名病院 この診療科のイチ押し治療

【フットケア外来】埼玉県済生会川口総合病院・皮膚科(埼玉県川口市)

埼玉県済生会川口総合病院皮膚科のフットケア外来(提供写真)

「陥入爪のケアは、爪と食い込んでいる皮膚の間の角質を取り除いて、爪の厚みをグラインダーなどで削って整えます。そして、爪の両端に小さく切った不織布を挟むだけです。治ってくると脱脂綿は自然と取れます」

■靴や歩き方の見直し指導も

 足の皮膚のトラブルを治すトータルフットケアの基本は、「スキンケア(皮膚の保湿や爪の整え方など)」「適切な靴選び」「姿勢・歩き方」の3本柱で、どれが欠けても治らないという。

 タコ・ウオノメの場合には、同外来では厚くなった角質を削るだけでなく、足の変形があれば靴にインソールを入れたり、靴自体のサイズや形の見直しを検討する。

 足の使い方が悪ければストレッチや歩き方、立ち姿勢なども専任看護師が指導している。

「靴は毎日、なにげなく履いていますが、自分の足のサイズをきちんと測ったことのある人は少ないと思います。同じサイズの表記の靴でも、メーカーによって大きさが違います。それに靴幅も足のトラブルには大きく影響します。足の柔軟性が悪い人では、靴の側部が補強されている構造の靴でないと足裏のアーチが保てなくなり、疲れやすくもなります」

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