子宮頚がんは、ほぼ100%がHPVというウイルスの感染が原因。このウイルスは、セックスで媒介するため、セックスの低年齢化によって発症年齢が下がったと考えられています。
「人ごとではない」と指摘したもうひとつの理由が、このウイルス感染。つまり、感染を阻止できれば、発症を食い止めることができます。そのための手段がワクチン接種です。
接種率が8割に上る欧米では、子宮頚がんの発症者数も死亡者数も低下。子宮頚がんは“過去のがん”になっています。ところが、ワクチンが普及途上の日本では、発症者数も死亡者数も増えているのです。
HPVには、複数の型があり、ワクチンがすべての型をカバーするわけではありませんが、それでもワクチン接種で子宮頚がんの発症率は3割に下がり、海外には9割をカバーする新しいワクチンもあります。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁