五輪期間中は要注意 脳を混乱させる「うつになる食べ方」

偏った食事がうつ病リスクを上げる(C)日刊ゲンダイ

 仕事や人間関係で慢性的なストレスを感じている人は、ストレスホルモンであるコルチゾールや交感神経系が過剰に働き、食欲が強い。それにまかせた過食を続けると、インスリンの分泌量の減少や機能低下が起こる。

「インスリンの働きは、細胞にエネルギーとなるグリコースを取り込ませて、血糖を下げるだけではありません。脳内での神経保護作用や神経栄養作用の役割も担っています。インスリンの減少・機能低下は、脳の栄養不足を招き、破壊につながる。そのせいか、糖尿病の人は記憶とストレスのコントロールなどをつかさどる海馬の体積が縮小することが報告されています」

 糖尿病にかかっている人は、かかっていない人よりもうつ病になりやすいことは国内外の多くの研究で常識とされている。

「うつ病の人は、葉酸を含めたビタミンB群やD群のほか、鉄や亜鉛やマグネシウムなどのミネラル、DHA・EPAといった不飽和脂肪酸不足が目立ちます。葉もの野菜、納豆、レバー、豚肉、きのこや青魚、バナナや卵などを食べない人は注意が必要です」

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