寝苦しい真夏の夜をスッキリ乗り切る

“8時間神話”にとらわれない 夏は二度寝をやめて短く眠る

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ところが、「もっと眠れるのにもったいない」と二度寝をすると、コルチゾールはいったん低下し、最終的に目覚めたときに急激に増加します。コルチゾールが異常に増加するのは、うつ病の状態と同じです。不用意な二度寝によって、一時的にうつ状態がつくられるので、朝からやる気がなく、些細なことでイライラするようになってしまうのです。

 そこで、朝目覚めたときに、二度寝をしても良いか否かを判定するサインを覚えておきましょう。目覚めたとき、頭が重くボーッとしていたら、それはまだ睡眠の途中なので、二度寝をしても大丈夫です。

 一方で、パッと目が覚めて意外とスッキリしていたら、睡眠が終わったサインです。この場合、「まだ眠っていたい」という気持ちがあっても、思い切って体を起こしてしまった方が調子が良いはずです。目覚めたときの体の状態で二度寝をするか否かを決めれば、悪い二度寝を避けられます。

 そもそも、「体の疲れを回復したい」というのが、二度寝をする動機のはずです。頭で「長く眠った方が良い」と考えるのではなく、体のサインに従えば体はしっかり回復し、無駄に不調を招くことを防げるのです。

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