クスリ服用もデメリット しつこい「夏風邪」の常識と誤解

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 患者の大半は喫煙者で、40歳以上の人口の8.6%と推定されているものの、自覚している人は少数。さらに治療に結びついている人となるとごくまれだ。COPDで壊れた肺胞はもとには戻らないが、早期に治療を開始すれば、息苦しさを感じるところまでいくのを食い止められる。

「いずれも専門医でないと診断がつきにくいので、長引く咳があれば一度診断を受けてください」

「残念ながら、呼吸器疾患の専門医は数が少ない。開業医は専門医以外も多く、ウイルスか細菌かを考慮せずに抗生物質を処方してしまう。また、患者さんから『薬を出して欲しい』と言われ、そのまま出しているケースもあります」(大谷院長)

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