寝苦しい真夏の夜をスッキリ乗り切る

昼の“戦略仮眠”で自律神経をコントロールする

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 そこでおすすめなのが「戦略仮眠」です。赤道に近い年中暑い国では、学校でも企業でも仮眠をする習慣が根付いています。仮眠によって、自律神経のバランスを取っているのです。

 戦略仮眠のルールは4つあります。1つ目は「眠くなる前に仮眠をする」こと。脳には、起床から8時間後に眠くなるリズムがあらかじめ備わっています。眠くなってから眠ると、目覚めた後も頭がボーッとするので、眠くなる前の起床6時間後あたり、昼休みの時間が狙い目です。眠気のありなしにかかわらず、戦略的に仮眠をとってください。

 2つ目は「1分~30分以内である」こと。仮眠時間が30分を超えると、夜の睡眠に必要な深い脳波が出てしまい、夜の睡眠を食い潰します。深い睡眠は、夜にとっておかなければなりません。

 3つ目は「頭部を固定する」こと。人間の脳は、頭が固定されていると深く眠れません。眠気だけを取り去りたい仮眠では、ネックピローやクッションを利用して頭を固定することが大切です。

 4つ目は「〈○分後に起きる〉と、起きる時間を3回唱える」こと。唱えると、脳はその時間の少し前に心拍数を上げて起きる準備をします。

 ルールを守った戦略仮眠を実践して自律神経をコントロールすれば、夏のぼんやりも解消できます。

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