これで痛みを取り除く

【痛風】発作があるうちに尿酸値を下げると痛みが長引く

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ある日、突然、関節が赤く腫れあがり、激しい痛みに襲われる「痛風」。多く(70%)は足の親指の付け根の関節に起こり、安静にしていても「キリでえぐられる」「ペンチで挟まれる」などと表現される激痛が続くため、病院へ直行というケースが多い。

 原因は、血中の尿酸値が高く、溶け切れない尿酸の結晶が関節に沈着すること。ストレスや激しい運動、尿酸値の急激な変動などがきっかけとなり、沈着した結晶が関節の中に剥がれ落ちる。白血球がそれを排除しようとして関節炎(痛風発作)が起こるのだ。

 痛風治療のエキスパートで、「長瀬クリニック」(東京・板橋区)の長瀬満夫院長が言う。

「足の親指の付け根の関節に起こりやすいのは、足は体温が低く尿酸が溶けにくいうえ、親指はぶつけやすかったり、体重負荷がかかるので酸性に傾くからです。結晶が沈着しやすいのです」

1 / 2 ページ