なぜアリナミンを飲むと肩こりや眼精疲労が解消されるのか? サラリーマンの病気に詳しい、弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長が言う。
「アリナミンというのは、もともと脚気治療薬開発の過程で発見された、ビタミンB1受容体“アリチアミン”が名前の由来です。脚気というのは、主に糖質やタンパク質の代謝に必要なチアミン(ビタミンB1)の不足によって、末梢神経や心臓の血流機能に障害を起こす病気。ビタミンB1は糖質の代謝を促す補助酵素です。白米やお酒好きな人の体内にビタミンB1が少なくなると、糖質をエネルギーに変えられず、疲れが出る。目の場合は眼球の動きが鈍くなったりするのです」
脚気は疲労感や目の痛みなどの他に、手足のしびれ、食欲不振、便秘や下痢、むくみ、筋力低下、息切れなどの症状が出ることもある。
要するに、中村さんは知らず知らずのうちに“プチ脚気”状態に陥り、そのたびにアリナミンドリンクでビタミンB1を補給していた可能性が高い。