Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

【武邦彦さんのケース】たばことは関係のない肺がんか

武邦彦さん(C)日刊ゲンダイ

 国立がん研究センターは先日、肺腺がんのリスクとなる遺伝子の変異について6つのパターンを特定。ある人が1つのパターンを持つごとに肺腺がんになるリスクが1.2倍から1.4倍に増え、数が増えるほどリスクが増すことを突き止めました。

 今後、遺伝子検査で肺腺がんになりやすい人が早期発見できれば、治る可能性が高まるとみられています。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。