猛暑でも実は冷えている体の芯 “灸”温めればで楽になる

じんわり温まる(C)日刊ゲンダイ

 嫌になるほど暑い日が続く。体はじっとりと汗をかき、火照っているような感じだが、その感覚とは別に体の内部は冷えていて、その冷えが肩凝りや腰痛・頭痛、胃もたれ、下痢・便秘といった体の不調を引き起こしているかもしれない。

 南石鍼灸治療院の朴宰弘院長が言う。

「特に内勤のサラリーマンは冷房に当たる時間が長く、外に出たとき暑さで汗をかいても、体の芯は冷えていて、血管や筋肉が収縮し、自律神経が圧迫されているのです。その自律神経の乱れによって、諸症状が表れる。ところが、女性のような指先の冷えを感じず、汗をかき暑さを感じているため、冷え症の自覚はありません。それで、体の芯の冷えによる不調が見逃されやすいのです。そんな症状は、お灸で体の芯を温めれば、スーッとなくなりますよ」

 確かに記者は大の汗っかきで、取材で外回りをすると、シャワーを浴びたくらいビッショリに。だから冷え症の自覚はないが、夏は便秘気味で肩や首の凝りがひどいのがかねて気になっていた。そういえば、会社の席は冷房の吹き出し口の真下。冷気の冷えで体の芯が冷えたのか。

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