その影響は予想以上に大きく、患者の性格形成にまで関与し、社会適応性の低下を来すことがあるともいわれている。
■言葉の発音にも影響
さらに、顎変形症は、咀嚼や言葉の発音にも関係する。顔や顎の骨が歪んでいるので、当然ながら、噛み合わせも悪い。歯垢がたまりやすく、虫歯や歯周病も起こりやすくなる。
つまり、顎変形症による不都合は、「見た目」「性格形成」「社会適応」「口腔機能」と、複数範囲に及ぶ。
「顎変形症は骨格の歪みによる噛み合わせの悪さなので、歯列矯正と顎の骨の手術を受けることでこれらの不都合は解消される可能性があります」
そのため、顎変形症の治療は近年注目を集めており、多くの医療機関で積極的に行われるようになっている。もし、「顎変形症かも」と悩んでいるなら、治療手段があるので、まずは近くの歯科や口腔外科を受診して相談すべきだ。