独白 愉快な“病人”たち

水前寺清子さんが語る「脊椎管狭窄症」を克服するまで

水前寺清子さんは今年70歳(C)日刊ゲンダイ

 もともと腰痛はありました。リラックスして腰を丸めていると、伸ばすのが痛かったり、その逆が痛かったり。多少、脊椎管狭窄症の兆候は出ていたんでしょうね。

 でも、ステージで着流しを着ている時は、晒を巻いて帯を締め、腰回りをガッチリ固定しているから痛みは感じることもなく、歌うには支障がなかった。

 それが、5年前にステージの階段で転んで左膝靱帯を痛めたあたりから、足をかばうようになって。立っていると両足先が冷たくなり、そのうちしびれるようになって、突然、力が抜けて転ぶことも増えてきたんです。転んでご迷惑をおかけしたくないし、ソワソワ床を見てステージに出るわけにもいかない。

■「立っていると両足先が冷たくなって…」

 2年前、お医者さんに行ったら、腰部脊椎管狭窄症と診断されました。腰の骨が狭窄して足先の神経に触れて、しびれを起こしていたんです。

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