気象予報士の医師が教える“病気予報”

「熱帯夜」とは…4人に1人が夜間に目覚める気温

 最低気温が25度以上の夜を「熱帯夜」といいます。環境省の調査によれば、夜の外気温が25~26度のとき、4人に1人の割合で夜間に途中で目覚めてしまうようになり、さらに気温が1度上がるごとにその割合が5%ずつ増加することが分かりました。

 夜間の中途覚醒が続くと、日中に疲れを残し、通常の業務に支障を来す恐れがあります。集中力が低下し、仕事でミスが増え、周囲に迷惑をかけてしまうかもしれません。

 睡眠障害を解消するためには、昼間にはなるべく起き続けるようにして、深酒をやめ、規則正しい生活を心がけるのが基本ですが、熱帯夜の場合には、快眠のための工夫が必要でしょう。まずはエアコンを27~28度に設定するのがよいでしょう。ただ、エアコンのオンオフで起きてしまったり、喉を痛めてしまったりする場合には、冷感枕やパッドなどの寝具を効果的に利用するとよいでしょう。