夏は「尿酸値」が上がりやすい季節です。発汗などによって体内が脱水気味になり、血中濃度が上がるためです。冷えたビールがおいしいこともあって、尿酸値を気にされている方も多いのではないでしょうか。
尿酸というのは体内でプリン体が分解されてできた老廃物で、ビタミンCを上回る強い抗酸化作用があり、酸化ストレスから組織を守る有益な作用を持つといわれています。しかし、血中濃度が「7㎎/dl」を超えると結晶になり、その結晶が関節などにたまって激痛を引き起こします。これが「痛風」です。
日本痛風・核酸代謝学会では、尿酸値が「7」を超えている場合は「高尿酸血症」としています。しかし、そのすべてが痛風発作を起こすわけではありません。発作は起こっていないものの、尿酸値が高い人もたくさんいます。日本では、痛風患者が約100万人、無症候性高尿酸血症は500万人いると推計されています。
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