役に立つオモシロ医学論文

スマホで不眠に? 専門誌「Sleep」が9万5000人に調査

いまやスマホは必需品(C)日刊ゲンダイ

 この研究は08年時点での調査結果をまとめたものであり、総務省の「平成27年度情報通信白書」によれば、携帯電話普及率は95%を超えているものの、スマートフォンがまだ普及していなかった時代の調査報告です。現在ではモバイル端末の主要な役割が通話やメール送信から、音楽や映像の視聴を含むインターネット閲覧、モバイルゲーム、ソーシャルネットワークの利用等へと大きく変貌しました。夜間消灯後にモバイル端末を使用する機会はさらに増えているかもしれませんし、睡眠障害のリスクはこの結果以上のものかもしれませんね。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。