死を招く病気は秋に発症する

秋の喘息やアレルギーは夏に大繁殖したダニの死骸も原因

9~10月生まれの人に喘息が多い(C)日刊ゲンダイ

 秋には喘息が増えます。呼吸器科では、喘息発作の外来患者が他の季節の2倍に上るといわれているほどです。原因として気圧の変化、朝晩と日中の気温差、ハウスダストの増加などが挙げられています。

 とくに有名なのが台風との関係。台風の接近で気圧が急激に下がると、喘息発作が起きるという人が意外と大勢いるのです。秋雨前線の通過も、同様に喘息の引き金になるといわれています。

 気圧よりも、気温の変化のほうが悪いという説もあります。秋になると一日の気温差が10度以上になります。とくに夜半から明け方は要注意。この時間帯は副交感神経が働いているため、気管支が収縮しやすくなっています。そこに秋の冷気が重なると、さらに気管支が収縮して喘息発作を起こしやすくなるのです。

 最近は、ダニなどのハウスダストが注目されています。ダニは6月ごろから枕、布団、カーペットなどの中で繁殖し始め、夏の間に最大数に達します。それが秋になって一斉に死ぬため、死骸がハウスダストとなって室内に充満するのです。喘息患者にとっては、たばこの煙よりも悪いといいます。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。