発症から2年がリミット…リウマチを治すチャンスを逃すな

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「治らないといわれていたリウマチは、免疫抑制剤や生物学的製剤の登場以降、『治る』疾患となりました。早期診断・早期治療によって、寛解(病気がしっかりと治まっている状態)や、さらに薬が全く不要となるドラッグフリーに持っていけるのです」

 その目安は、発症してだいたい2年がリミット。しかし、診断や治療が不適切なために、寛解のチャンスをみすみす逃している患者は多い。それだけではない。リウマチは、進行すれば関節が変形し、物を持ったり歩いたりすることができなくなる。心筋梗塞や脳卒中のリスクも高まる。

 私たちは何を知っておくべきか?

 適切な診断のためには、セカンドオピニオンを受ける。金子院長は専門医だが、それでも「私と、もうひとり別の専門医の診断を受けるのが理想」と話す。

 治療の段階では、「薬のデメリットについてもきちんと説明してくれる」「3カ月から半年に1回は関節の超音波などで炎症が治まっているかを調べ、薬の追加、変更を検討する」との条件を満たした医師を選ぶ。

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