「高齢の患者さんは10種類以上の薬が処方されていることはザラで、2~3種類似た薬が出されている場合があるので、3分の1くらいカットできることが多い。睡眠障害を抱える患者さんも多く、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬が重ねて出されていると、ふらつきなどの副作用から転倒する危険性があります」
認知症の合併があれば薬の処方もするが、ケアマネジャーと連携して在宅ケアの対応もしている。便秘などの排便障害も、本人は困っていても見逃されているケースが多いという。
同外来を受診した80代前半の男性は、認知症の程度を診る「長谷川式評価スケール」で調べると0点(高度の認知症)。「心疾患」「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」「痛風」「COPD」(慢性閉塞性肺疾患)の持病があった。内科と呼吸器科の2施設に3~4年通院していたが、認知症は薬の処方だけで内科主治医から何の指示もない。
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