病院は本日も大騒ぎ

若い看護師の担当替え 原因の大半は入院患者のセクハラ

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 首都圏の総合病院で内科病棟を担当している看護師歴20年のキョウコです。

 時々、「もう、あの患者さんは嫌です!」と、涙目でナースセンターに戻ってくる若い看護師がいます。

 入院患者さんのセクハラは、本当に多いんです。

 私たちは患者さんを選べません。上司の命令で、どのような患者さんが入院している病室でも担当することになります。

 集中治療室や手術室はベテランの看護師が担当しますが、一般病棟は私たちのような中堅や若い看護師が受け持ちます。

 いったん担当する患者さんが決まると、看護師自身の事情(病気や退職など)を除き、頻繁に担当を替えることはありません。ただし、例外があります。それがセクハラです。

 私みたいなおばさん看護師(笑い)はそう心配はないのですが、問題は若い看護師ですね。さらっと手を握られるなどのセクハラ行為や、超スケベな話ばかりをする患者さんがいると、若い看護師は対応に困惑してしまいます。

 潔癖な看護師ほど、そんな患者さんに近づくことさえ嫌がりますが、途中で職務を放り出して病室を出るわけにもいきません。愛想の笑顔を見せながら下品な話を聞き流していますが、困るのはしつこい患者さんですね。

 とくに退院日が決まった患者さんなど、担当の若い看護師に「携帯番号を教えてくれ」「退院したらデートしよう」などと、顔を合わせるたびに言ってくることがあります。

 病院をまるでナンパの場所と勘違いしているのでしょうか。「病院の規定でお教えすることはできません」と断っても、しつこく聞きたがります。

 そうした患者さんがいた場合は、特例ですが看護師の担当を替えることがあります。
“アレ? あの若い看護師がオレの担当を外れたなあ。なぜだろう”と思ったあなたは、胸に手を当てて反省した方がいいかもしれません。