身近な薬の落とし穴

便秘薬の服用で不整脈につながる場合がある

 腸の動きが悪くなると、便秘になることがあります。多くの場合、野菜による食物繊維の摂取、水分の摂取、運動によって腸を動かすことによって改善しますが、それでも良くならない時は薬を使って対処するケースがあります。

 しかし、便秘薬の中には、思いもよらぬ副作用を起こすものがあるので注意が必要です。

 便秘薬にはいくつも種類がありますが、「大腸を動かし排便を促す薬」が頻繁に使用されます。その中でも、「タケダ漢方便秘薬」は有名で、5歳以上の小児から大人まで幅広く使用されています。

 この薬は、大黄と甘草という2種類の生薬で構成されています。大黄は大腸を刺激することで腸運動を活発にし、便通を促します。甘草は腸内に水分を保持したり、大腸が動き過ぎないようにする作用があります。つまり、大黄と甘草は作用のバランスをとりながら、便秘を改善するように働くのです。

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中尾隆明

1985年、愛媛県生まれ。愛媛県立南宇和高等学校を経て岡山大学薬学部を卒業。2008年からこやま薬局(岡山県)で管理薬剤師を務め、現在は企画運営部主任として各店舗のマネジメントを行っている。8月に著書「看護の現場ですぐに役立つ くすりの基本」(秀和システム)を発売。