顔ペロペロも危険 胃がん招く細菌は“愛するペット”が感染源

どんなにかわいくてもキスはやめて(C)日刊ゲンダイ

 ピロリ菌が陰性でも鳥肌胃炎になっていたら、早い段階でハイルマニの検査と除菌をした方がいい。ハイルマニはまだ培養することができず、血液や尿や呼気から感染の有無を調べることができない。内視鏡で胃の組織を採取して顕微鏡で見たり、遺伝子検査を行う必要がある。ピロリ菌検査に比べて手間がかかるが、放置すれば命に関わる場合もあるから、面倒くさがってはいけない。

「ハイルマニの除菌には、ピロリ菌の除菌で使われるものと同じ種類の抗生物質が有効です。ただ、ピロリ菌に感染している人はハイルマニには感染しにくいし、ハイルマニに感染している人はピロリ菌には感染していないケースが多い。そのため、ピロリ菌が陰性の場合はハイルマニも見逃され、適切な除菌も行われません。ピロリ菌が陰性でも胃に病変がある人は、ハイルマニの検査を受けた方がいいでしょう」

 また、ハイルマニの感染を予防することも大切だ。

3 / 4 ページ

関連記事