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米で話題 ウエアラブルデバイスで妊娠・避妊は思いのまま

 米国でも出生率の低下が問題になっています。そんな中で話題なのが、「ウエアラブルデバイス」。一見、アップルウォッチに似た「AVA(エイヴァ)」が、女性の排卵日を高い確率で予想してくれるのです。

 女性が妊娠するためには、排卵日に性交を行う必要があることは誰もが知っていますが、月経周期のうち5~6日しかない排卵日を正確に知るのは、21世紀の今でもそう簡単ではありません。女性の月経期が複雑だからです。

 これまで排卵日を知るには、体温を測ってその微妙な上昇で知るか、尿の中のホルモンの変化から判断するしかありませんでした。おかげで、コメディー映画などで妻が夫に「排卵が始まったから早く帰ってきて!」なんて電話をするシーンが珍しくないほどです。

 しかし、このウエアラブルデバイスを使えば、排卵日が89%という、これまでと比べて飛躍的に高い確率で、しかも事前に分かるのです。その仕組みはこうです。女性は毎晩「エイヴァ」を手首につけて就寝。すると、眠っている間に脈拍数、体温、心拍数、呼吸数、生体インピーダンスなどを測定。朝、目覚めたらスマートフォンと接続し、専用アプリがその結果を分析、毎月5日間の排卵日をはじき出す。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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