当事者たちが明かす「医療のウラ側」

手術や生検で採取された「骨・皮膚・内臓」の処分の方法

 それでは忍びないということで遺体焼却場で荼毘に付している病院もあるそうですが、そこで問題になるのが「焼骨」の処理。

 ある病院では、「焼骨」の処理をしてくれないのなら、「焼かない」と言われて大騒ぎになったことがあるそうです。

 結局、この病院ではあるお寺と契約を結んで、「焼骨」を無縁仏として納骨することで解決したそうです。

 ちなみに、糖尿病などの治療のため手足を切断した場合、「あの世では元の健康な体に戻りたいので手足の骨を火葬して残しておき、死んだ後に遺骨に混ぜてほしい」という人も少なくないそうです。

 その場合は、病院で切断四肢の「完全焼却」に同意するのではなく、「四肢火葬」を希望するといいそうです。実際、対応してくれる火葬場もあり、本人や家族が医師の依頼書などの所定の書類を持っていくと、火葬してくれるところもあるそうです。

 病院は何かにつけて患者からお金を巻き上げるといわれますが、一般の方が思ってもみない出費があることも分かってほしいと思います。

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