医療に関しても、かつて日本で行われていたような環境と言えます。もし、まだ年が若く、医師としての腕を磨くなら、医療レベルが高く、最新の治療をどんどん展開している国で経験を積んだ方が自分のためになります。一方、医師としての生活が残り少なくなり、最後にもう少しだけ頑張ってみたいと考えている医師にとっては、ベトナムは非常に適した場所といってもいいでしょう。かつて自分が経験してきたような環境なので馴染みやすいうえ、たとえ最新の医療を知らなくても、これまで蓄積してきた経験から、現地で望まれている医療を提供することができるのです。社会貢献という観点も含め、非常にやりがいを感じることができる環境です。
もちろん、家族や職場の理解は必要ですが、日本に生活の基盤を置きながら、ベトナムと行き来して医療に従事できる環境が整えば、お互いの役に立つ、より良い関係が築けるかもしれません。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」